つい先日の冬至には、南瓜を食べてゆず湯に浸かり、昨夜は、山下達郎の「クリスマスイブ」の曲などを聞きながら、家族や親しい人と素敵なひと時を過ごした方も多いだろうと思う。「和洋折衷」の言葉が思い浮かばない訳ではないが、クリスマスは立派に日本の年中行事となった感がある。
子供の頃、クリスマスイブには大きな靴下を箪笥に吊り下げ、ワクワクしながら眠りについた記憶がある。そして、今日はクリスマス。キリスト教圏では、救世主イエス・キリストの「降誕日」として、主に家族と過ごし、プレゼントを贈る気持ち=「愛」の日となっていると聞き及んでいる。
最近の調査でも、クリスマスは「家族と家でのんびりする」という方が6割を超え、文字どおり「家族愛」を体現する日となっているようである。しかし、こうした「厳かな日」に至るおおよそ1ヶ月間、毎日のように繰り広げられるクリスマス商戦やマスコミ報道・音楽番組などは、いささか過熱気味であると感じるのは私だけであろうか。心静かにクリスマスを迎えたいものである。
さて、クリスマスとなると何時も思うのが「花まつり」のことである。こちらは仏教の開祖であるお釈迦様の降誕を祝して行う法会。538年、百済王からの使者が、時の欽明天皇に金銅の釈迦如来像や経典・仏具を献上したのが「仏教伝来」と習った(はずである)。
日本におけるクリスマスは、1552年、現在の山口市で宣教師が日本人信徒を招きミサを行ったのが始まりといわれている(らしい)が、それよりも1000年以上前の仏教行事「花まつり」が、私の感じる限りでは「こんなにも慎ましやか」に執り行われていていいのだろうか。
4月8日の降誕の日は「花まつり」として、花で飾られた御堂の中に安置されたお釈迦様の立像に、参詣者が竹の柄杓で甘茶を注いでお祝いをするという習わしがある。小さい頃、空いた一升瓶を提げて、近くのお寺でお釈迦様にお参りし、甘茶をもらって帰った懐かしい思い出があるが、今でも「日本の年中行事」となっているのであろうか?
「どちらが良いのか」などと優劣をつけるつもりはないが、くれぐれも「心のふるさと」を大切にする気持ちだけは持ち続けたいものである。
自称「『隣人愛と慈悲』未だ勉強中」人 武智
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