「赤々と日はつれなくも秋の風」・・・
朝晩がいつの間にか涼しくなり、腰痛持ちの私には「黄色信号」の季節となった。空梅雨を心配させた後の集中豪雨、冷夏。今年も不規則な天気に振り回されたが、畦道にはいつものように彼岸花が咲き、いよいよ収穫の秋の到来である。
本県が全国に自慢できるものの一つである「みかん」もこの時期から出荷が開始され、年内一杯は忙しい作業が続くこととなる。本年の作況は難しい気象条件の中ではあったが、農家のご苦労のおかげで豊作となり、約8万トンの出荷量が見込まれている。
まさに「恵みの季節」といった所だが、この先心配されるのが「価格動向」である。「豊作貧乏」・・・。いつの頃から豊作が喜べないことになったのか・・・。
市場でのセリ売りは、需要と供給の関係で価格決定がされることが原則ではあるが、最近はどうも「買手市場」になり過ぎている感が否めない。もう少し産地側の努力が評価されるべきだと考えているのは私だけではないであろう。
景気低迷時の売り上げ拡大策としての「安売り」を否定するつもりはないが、行過ぎた「市場原理」追求による価格決定には一考を求めたいのである。安全な食料を安定的に得るためには、消費者・生産者そして流通業者相互が「『食』に対する当事者意識」を共有した行動をとることこそが重要ではないか。
みかんはお米と同じで、自給率がほぼ100%の農産物である。その消費量は国民一人当たり5.4kgである。美味しいみかんを今後も食べ続けるために、農家の労苦に見合う価格展開が続くとともに、消費量拡大へも有効な対策が講じられることを願っている。
朝晩めっきり涼しくなり、みかんの色づきが順調にすすむ季節ではあるが、当方にとっては、「ぎっくり腰」に注意を要する季節でもある。
自称「みかんも腰も心配」人 武智
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