今にも心臓が飛び出してしまいそうな、
いや、飛び出してしまう。
飛び出しても良いや!!!
と思い、目眩がするくらいの胸の高鳴りを
感じたことがありますか?
経験のない方は競馬場へ行ってみてください。
但し、芝のある中央競馬に限ります。
今どき珈琲も飲めない、たった200円で1日中遊べます。
楽しめます。
パチンコでは味わえないハラハラドキドキを。
運がよければ経験のない、はちきれんばかりの胸の高鳴りを
楽しめますよ。
パドックでは「あーでもない、こーでもない」と自分の好きな予想を
立てて馬券を買い、スタートまでは次のレースを考える。
スタートすればググッと抑えて馬群の中、いいぞ、いいぞと思いながら
競馬新聞を握り締める。
かかることもなく第3コーナーへ。
まだまだ手綱は持ったまま。
第4コーナーを回って直線に向いた瞬間から
10万以上の観衆が好き勝手に叫び始める。
しかし、ここで騒ぐようでは俄かファンである。
醍醐味を知らないのである。
残念ながら、楽しんでいるだけなのである。
本当の勝負は坂を上ってからである。
マージャンで言えばリーチを掛けられても黙って耐えている状態だ。
坂を上って残り200mで
自分が予想した、買った馬券の馬が
食みを噛み、グッと伸びる。
実際にはまだ馬群の中だが、見ていて分るのである。不思議と。
次の瞬間、ドドドッ、ドドドッという馬蹄の地響が五感を震わす。
来たーっと思った瞬間、心臓がドックンドックンとなり始める。
これが堪らないのである。
そして、「なかだて、なかだて、行けーー、行けーーー、
ムチや、ムチーー、ムチ入れろーーー」と叫ぶ。
絶叫する。
残り100m、殆どのファンがタメ息に変わるころ
声たからかに叫びまくるのだ。
「そのままーーー、そのままーーー」と。
訳せば「俺は当たっているぞ」との意味である。
周りの羨望の眼を尻目に、ゴールまでの時間が至福の時である。
ゴールを確認すれば、さっと踵を返しパドックへ。
次のレースは何を買っても不思議と当たるのである。
そうして払い戻しをした後、決まりの売店で焼きそばと一番搾りを
買い、スタートを待つ。
10分後、「そのままーーー、そのままーーー」が
またもや府中の杜にこだまする。
ダービーに胸躍らせる男
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