遂に、武豊がJRAの最多勝記録を更新した。やっぱりである。
20年間で2944勝とは驚異的な数字である。
年間平均147.2勝なんて考えられないのである。
中央競馬は年間50週、土日の開催だ。
年間10~20勝すれば一流騎手であり、30勝は超一流なのである。
1日12レースのうち2~3回騎乗できれば恩の字なのに武は10~11回騎乗する。本人はもっとセーブしたいらしいが、馬主と調教師そしてファンからの強い要望で断れないのである。
そんな状態がデビュー以来ずっと続いているのだ。
武豊がデビューした20年前は競馬界も博打、ギャンブルといった暗いイメージが強い世界であった。
しかし、たった一人のスターの出現で一気に変わった。テレビや雑誌では特集を組み、今では女性ファンに溢れている。スタイル、ルックスが抜群、ましてや騎乗テクニック、勝負勘、何を取っても凄いのである。
騎乗中、いかに柔らかく乗っているか、馬に負担を掛けていないか。いくら書いても切りがない。
ただ、私の中では平成2年、師走の中山競馬場、あのオグリキャップの引退レースでの勝利が最高である。それまで惨敗が続いていたオグリキャップが予想を覆しラスト200mで抜け出した瞬間、あの胸の鼓動は何だったのか。
そして競馬界初、夕日に映えるオグリのウィニングランに向けてのオグリコールは、その場に居た事自体が生涯の熱い思い出となった。
大切なことは、競馬の神様大川慶次郎が言った言葉「武豊が勝たせた勝利である。技術的には最後の直線、坂を上ってラスト200mで右から左へと、ともを変えているのである。また勝負運では、このレースで先行すると宣言していた馬が半馬身出遅れてスローペースになったことである。」大川氏いわく、武豊が騎乗することで運が開けたのである。納得である。聞けるものなら聞いてみたい。「あなたの、一番好きな馬は何ですか?」と。
倉庫課 感傷に耽る駄馬
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