先日仕事で、松山から車で1時間ほどの山あいにある「きゅうり生産者部会」に出席した。ここ数年、農家と直に接する機会が段々と少なくなり、何かしら寂しい思いをしていたため、ある種の期待に胸を膨らませ(ちょっとオーバーか?)、開会30分以上も前に部会反省会の会場に入った。
3人・5人・10人と農家の方々が集まり始め、開会前にはほぼ座席が埋まった。失礼なので平均年齢はお伺いできなかったが、直感的に60歳はとうに過ぎているだろうと踏んだ。しかし、気分はとても明るく若い。ここでは、こうした年齢層の方が中心となり、自らの体力の衰えを気力と協同の力で補いながら、県下全体の4分の1を超える約2,000トンのきゅうりを生産しているのである。全く頭の下がる思いであった。
ある指導員の話によると、きゅうりはインド・ヒマラヤ山麓が原産地で、3千年も前から栽培されていたとのことで、日本には10世紀頃渡来してきたそうだ。奈良・平安時代は「カラウリ」と呼ばれていたが、江戸時代には黄色に熟してから食べたので「キウリ」となったとのこと。また、水分を多く含むきゅうりは、利尿作用やむくみ・のぼせの予防効果があるだけでなく、カリウムが高血圧予防、ピラジン(青臭さ成分)による血栓予防効果で脳梗塞・心筋梗塞に効用が認められるとされている。ナルホド・ナルホド・・・・。
ところで、皆さん今食べているきゅうりの味、昔(20~30年位前)と比べていかがでしょう? 確かに色・形・光沢は立派で画一化(1本約100g)されているが、香りや味が今一と感じませんか? 実は、現在消費されているきゅうりの大半は、流通をスムーズにすることを食味より優先した品種改良によって生み出されたものとのこと。
私は数年前から味・香りの良いきゅうりが食べたくて、家庭菜園で昔懐かしの品種を栽培している。曲がりや形は不揃いであるがとにかく旨い!・・・。鮮度も良いため当然かもしれないが、この違いは品種に起因するものであると確信している。
たかがきゅうり、されどきゅうりである。数年前からこうした流通の事情を優先した品種構成を見直す動きが出てきている。某ビールメーカではないが「全てはお客様の旨い!」のために、我々消費者の求める「安心・安全・健康・おいしい・・・」的価値に向けた原点回帰の取り組みをさらに加速して欲しいものである。
自称「ブルーム胡瓜派」 武智
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